私たち、株式会社アクアスの『ビジョンの軸』は、係わるすべての人々と人のつながりをわくわく楽しんで一緒に創り、「安らぎ」「心地良い」の良い波紋を広げる世界と未来を創っています。
和をもって「他者の幸福」「自然と共育」「調和」「日本の伝統美」「育てる喜び」による未来美育建築物語を誉(ほまれ)として、その人の美点、誰もが人間性の良さに抱かれている社会を築いていることです。
Our core vision at Architecture Creative Association (ACAS) is to build a space with the client that becomes a place where people delight in connecting with other people, a place where people can rest and relax.
The happiness of others. Develop with nature, not against it. Harmony. Traditional Japanese aesthetic. The joy of creation. These are our guiding principles.
We believe that a building is not just a structure, but an experience goes beyond the boundaries of time and space and touches people physically, mentally, and emotionally. A well designed building has the power to bring families closer, build communities, and make the world a better place.
We design buildings that are a harmonious blend of our guiding principles and our client’s unique individuality. Through our work, we are honored to help create spaces that lead to building a society where everyone is touched by the goodness of human nature.
誰もが生き生きと生きる未来
みんなが集う未来
世代を超えとながっていく未来
優しく強い未来
やさしく強い建築
新しいけど懐かしい建築
過去からの良さを伝え残す建築
未来へ伝え発展する建築
自慢できる建築
誇らしい建築
ワクワクをデザインする
晴れ晴れするをデザインをする
居心地の良さをデザインする
元気になるをデザインする
自由な発想ができるをデザインする
伝えていきたいをデザインする
13年ほど前、大阪市内で大型マンションの建設をしました。
そこは大阪大空襲の戦火にも耐え、焼け残ったエリアで、車も通れないほどの細い道路が入り組んだ街です。その一角にある大きな工場跡地に14階建てのマンションを建てるというものでした。
道路には植木鉢が並び、洗濯物が干され、魚屋さんがテントを張ってトロ箱を並べています。昭和にタイムスリップしたような人情味あふれる、住み良い感じの風景です。
ご近所の方々は建設に猛反対されます。
「こんな狭いところに巨大なビルはいらない」「環境破壊だ!」それはそうでしょう。
長年住み慣れてきたところに、望んでもいないのに新しい環境が入ってくるのですから。
とはいえ、何度と説明会を行い、一通りご理解いただくことができ、無事着工することができました。
販売も大変好調となりました。ある日、不動産会社の担当者より「本日の夕方のニュースで今話題のマンションとして放映される」との嬉しい連絡を頂きました。
会社で見るのはもちろんのこと、「お父さんの設計したのがTVにでるで!」と家族にも喜んで電話をしました。
さあいよいよ放送です。本日の特集としての放送です。
画面には真っ暗な部屋でカメラに背を向けたお婆さんが映っています。お婆さんが泣きながら言います。
「もう真っ暗ですわ、日も当たらへんし」。
内容は素晴らしいマンションが出来たという物とは全く違い、環境破壊というものでした。
数ヶ月後建物は完成しました。完成した姿を写真に撮っていると、おばさんに声をかけられました。
隣のパン屋のおばちゃんです。
一瞬、気づかないふりをしようかと思ったのですがおばちゃんがニコニコしながら一方的に話してきます。
「にいちゃん、良なったわ。道も広なって、緑も多なって、人も多なって、何か街があかるうなったわ。パンもよう売れるし」ニコニコしながら店に戻って行きました。
ある知り合いから屋敷を取り壊して、賃貸マンションを建てたい、とおっしゃる地主さんをご紹介頂きました。
ご自宅にお伺いすると大きなクスノキが道路際に生えています。
直感的に「このクスノキを残したい」そう思いました。
「立派なクスノキですね」と話すと喜んで庭を案内してくださいました。
お話をお伺いすると「何社もが提案に来ているがどこもが想いをわかってくれない」と仰います。
施主の想いとは「この町のためにシンボルとなるこのクスノキを残したい。そして、マンションを建てることでご近所の方々、町に迷惑をおかけしたくない。」というものでした。
田畑の中にこのクスノキとご自宅が写っているとっても古い写真を見せてくださり、想い出の物語を語ってくださいました。
今まで他社からの提案は利益のみを追求した効率重視のものだったそうです。
クスノキはプランニングの効率と工事作業性の効率という名目の元、伐採される案だったそうです。そして、どの業者もが口にしたのは「クスノキはすぐに大きくなります。新しく植えた方が安いですよ」というものだったそうです。
そして、弊社の提案の設計は進み、ご近所の方々への説明会です。施主の想いを一生懸命伝えます。そして施工者もその想いを十分に理解して慎重にかつ、丁寧に工事を進めてくれました。おかげで無事竣工を迎えた時のことです。
駅に向かうその道には今も大きなクスノキがそこを行き交う人々を毎日見送り、そして迎えています。
もしかすると孫を連れたお婆さんが「おばあちゃんが子供の時からあるんやで」と孫に話しているかもしれません。
そして数十年後、「このクスノキは、おじいちゃんのおばあちゃんがお前くらいの時からあるんやで」と物語を話しているかもしれません。
それから5年・・・
地域の人気物件となり、退去する毎に家賃は値上がりしていますが、未だに空室待ちが続いていると聞いています。
ある時、大規模分譲マンションの現場所長から会社に電話がありました。
工事中の物件の材料の確認に来てみたら、「マンションの広場で使用する石が届いたのだけど、変な模様が入っています。指示通りのものですが、これでいいのか確認してもらえますか」というのです。
現場へ行ってみると数枚の石が並べられていました。
所長の言う、変な模様とは「化石化したシダの葉っぱ」だったのです。即採用しました。
確かに見方によっては汚れかもしれません。しかし、子供から見るとこの石に張り付いた葉っぱは何でしょう?
化石だとわかった時にその子供たちが笑顔になるのが想像できました。
また別の物件では、エントランスの壁の大理石にもアンモナイトが入っていました。図鑑で見るそのままです。
子供がそれを発見したときにどんな行動をするのでしょう?友達に自慢するでしょうか?友達と他にもないかと探すでしょうか?「お父さん、アンモナイト見つけてん!」と自慢するかもしれません。そんなことを想像するとワクワクします。
外観が美しい、庭が美しい、エントランスが美しい、窓から見える形式が美しい。
でもそれを美しいと見るのは「人の心」です。
そこに住まう人たちが「美しいと感じる心を育てる建物」そんな「住まい」にしたいといつも思っています。