acas社長 大浦昌尚ブログ
第2回ぼくとわたしの夢の家フェスティバル
9月19日敬老の日
今年はお休みのごとに台風がやってくる
そんなややこしい空模様の中
花博鶴見緑地公園の一角にあるハナミズキホールに
続々とトラックが入ってくる
3000㎡のがらんとした広い空間に
ブルーシートが敷かれていく
京都を代表する左官職人集団が
5時起きで乗り込んできた
左官材メーカーの高千穂も
前日から左官屋の太田社長の家に泊めてもらったという
若い職人がてきぱきと動く
この職人集団は仕事ができる
段取りを見ればそれがわかる
吉野からトラックに載せられた材木が届いた
シートを開けると杉の良い香りがふわっと漂う
棟上げに使う木材だ
小さなかわいいパワーショベルを乗せた
ユニック(クレーン付きのトラック)も入ってきた
いつもはスーツ姿の大山社長が
作業着で運転席から降りてくる
吉野からは「吉野杉探検ツアー」でお世話になった
阪口製材の阪口社長が川上村の役人さんと
吉野檜あかり作家の坂本さんを連れて
来てくださった
続々と集まり出しそれぞれの場所で準備を始める
11時30分ごろ全員集合し朝礼をする
このフェスティバルの目的は
ぼくたちができる建築を通して
子供たちに夢を持ってもらおう
子供も親も笑顔になってもらおう
そのために僕たちも常に笑顔で
楽しんでやろうという話をした
ふと外を見るともう並んでいる親子連れの姿が見える
12時開場
あっという間に会場はたくさんの親子で埋め尽くされ
左官をはじめ整理券を用意した体験ブースは
すぐに受付終了となった
どこのブースも大賑わい
子供たちのかわいい目が説明する職人の顔を見つめる
どちらも真剣だ
小さなパワーショベルに熊のように大きな職人がのる
懐には小さなかわいい子供を抱えている
そーっとそーっととても優しく壊れ物に触るかのように
子供に操作を教える
誰の仕業かヘルメットの花が滑稽に見える
おそらく現場では厳しい男だろう
しかし今日は顔をくちゃくちゃにして笑っている
12時から3時30分までの3時間半
一度の休憩もなくパワーショベルで行ったり来たり
他のブースも同じだ
どの職人たちも玉のような汗を流しながら
必死に子供たちの相手をしている
子供たちは容赦しない
つぎ!つぎ!っと求めてくる
でもその姿をみるとしんどいなんて言えない
いや、肉体的にはしんどいかもしれないが
心が喜んで体が勝手に動くのだ
自由に使っていいよと積み上げた500個の段ボールは
想像もしなかったものになっていった
男の子たちは大きな要塞を作り
女の子たちはソファーやテーブルのある部屋の中を作り
ついにはゆるキャラの段ボール着ぐるみまで出現した
子供たちには無限の可能性がある
コンクールの表彰式の時に子供たちに聞いてみた
どうだった?
楽しかった!
かっこよかった!
あぁ、この言葉…
この子の夢は建築士になることなんです
って何組かの親子から話しかけられた
うれしい
「特級建築士免許証」も大好評だった
子供も親も本当に笑顔で楽しんでくれた
こんなかっこいい仕事があるんだって
氣付いてくれたようだ
そして僕が願ったもう一つのこと
それは職人が自分たちの仕事が
とっても素敵なものである
誇らしいものであるということを
改めて感じてほしいってこと
俺たちもなかなかやるやん!
現場に戻って
「俺な、子供たちにな…」って
仲間に自慢してほしい
いや、きっとしてると思う
さあ、来年は何しよう?