acas社長 大浦昌尚ブログ

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カーテンが開いた 4

2019.11.22

今、高津宮で井戸を掘らせていただいている

そのことを産経新聞に掲載していただいた

井戸掘り産経

ボランティアで

世の中のためになることをやらせていただきたい

と言う思いがこのような応援をしてくれることに

つながったのかと氣付かせていただき

「カーテンが開いた」も同じようなことだったのではないか

と改めて思った

 

明日23日に高津宮であきんど祭りが開催されます

ぜひ多くの人にお越しいただきたいと思います

 

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『カーテンが開いた』4

薄紫のアジサイが梅雨に打たれて輝いていた。

昨年6月。

「寂しくなったなあ」「次は何をしようか」。

再び男たちは悩み始めた。

兵庫県立こども病院工事現場の作業所2階。

仕事の打ち合わせをする「隊長会」でのこと。

クレーンからこいのぼりが下ろされ数日たっていた。

 

■足場にスクリーンだ

建築足場は3階まできていた。

目と鼻の先に、子どもたちが手を振り続けた病棟の窓がある。

電気設備会社の森岡晴人(39)らはこれに目をつけた。

足場にスクリーンをつりアニメを映す。

観客席は病室だ。

野外映画祭を企画した。

実行は七夕の日。

だが、朝から土砂降り。

作業所の和田正信(34)、原田敦弘(33)らは白い布を丸め、

テルテル坊主を作った。

「大きいほど効果がある」と高さは2.5メートル。

足場につけた。

願いは通じた。

午後から小降りに。

病棟も準備に追われた。

南側の病室に子どもたちが集まる。

ベッドのままで、車いすのままで。

点滴を受けながら。約70人。

夕方、映写機が置かれた2階テラスに作業員が出てくると、

もう待てなかった。

 

■早くしてくださーい

「まだですか!」「早くしてくださーい」。

かわいく、それでいてしっかりとした響き。

男たちが聞いた子どもたちの初めての肉声だった。

7時過ぎ。

一休さんが工事用シート5枚を合わせた即席のスクリーンに現れた。

病室は静まり返る。

病院経理課の高橋邦年(41)は病室を巡回した。

5階の一室に入った。

 

■傘さして笑顔観た

男児がベッドで頭上の鏡に見入っている。

八木操ら保母二人が1メートル以上もある姿見をじっと持ち、

スクリーンを映し出していた。

テラスに一人の女性が立っていた。

看護部長の中田美代子だ。

傘をさして、身動きせずに病棟を見上げていた。

子どもたちの「笑顔」を確認するために…。

(敬称略) 1994年(平成6年)2月10日

 

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大浦昌尚
株式会社アクアス

代表取締役
大浦昌尚 Masanao Ohura

大和の国に生を受け、とても明るい家族と周りの人と自然に育てられ、まじめで正義感が強いのは父譲り、面白く発想が豊かなのは母譲り、棟梁と指物師の両祖父の血を引き迷うことなく今の仕事に。 多くの人に助けていただき育てていただいた半生。これからご恩返しです。