acas社長 大浦昌尚ブログ
デザインしないデザイン
お墓のデザインをさせていただきました。
建築の設計士がと思われるかもしれませんが
意外にこんなこともさせていただいています。
お墓の様相も変わってきて
最近は四角い柱のようなお墓ではなく
デザイン墓と呼ばれるお墓が増えているそうです。
そこでこのデザイン墓のプロトタイプを
デザインして欲しいとご依頼いただいたのです。
まずは霊園巡りです。
1日かけて大阪近郊の霊園をめぐって勉強です。
公園墓地というのもありとても明るくて開放的です。
たしかに色々個性的なお墓があります。
そして石の産地も見学です。
そう、あの庵治です。
若い時に建築家の竹原義二さんの御縁で
庵治石を知りずっと願っていた所です。
丁場(石切場の事をこういうそうです)を見せていただき
そのパワーに身体が震えました。
本当にここは天空なのではないか?と思うほどです。
さて、ご依頼いただいて数ヶ月
ずっとお墓のデザインことを考えて考えて
考えて考えて考えて考えて考えて考えて
結果、造形のデザイン提案をやめました。
私がいくつかのデザインをしても
それは絵に描いた餅というか
目先の小手先のデザインでしか無く
デザイン墓を建てたい方の
本当の想いに応えたものなのか?
と気付いたのです。
そこで、建てたい方の想いが籠ったお墓ができる
仕組みをデザインして提案させていただきました。
これをスタートとして社員の方々で
どんどん発展させていけるというものです。
これには依頼者もこういう発想は無かった
と大変喜んでくださいました。
最近、色が・・・素材が・・・ってなった時に
とても悩むことが増えてきました。
いいデザインってなんだろうか?と
誰のためのデザイン?
何のためのデザイン?
もしお悩みの方がいらっしゃれば
ご相談ください
部外だから見えるものがあるかもしれませんから