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二川
健一
Kenichi Futagawa
デザイン水かけ論
2010.09.02
私は「ベストカー」という車の雑誌をよく購読します。
その雑誌に「デザイン水かけ論」という記事があります。
元日産のチーフデザイナーとモータージャーナリストの二人が
新型車のデザインについて議論するコーナーです。
今回号でマツダのプレマシーを取り上げていました。
ボディーサイドに波型の入れ、“水や風の流れを感じる美しいフォルム”と
謳っていることについて、デザインを邪(よこしま)にしていると酷評していました。
「コストがかかるだけで機能にはまったく関係がない。日本人はポットの花柄みたいなものが
デザインだと思っているがそれと同じだ。デザインとは花柄ではなく、ポットの形そのものだ。
そのもののフォルムにまったく力がないから、花柄に頼ってしまう」と論じられていました。
私も正直なところ取って付けた感を感じていましたが、ポットの花柄に例えるところがおもしろく、
非常に分りやすくて納得のいくご意見だと思いました。
デザインとは単なる美しさやカッコよさだけでなく、コンセプト、実用性などを含めた「総合」である
ということを改めて考えさせてもらいました。
今後は「これはポットの花柄デザインになっていないか」と自問自答しながら取り組みたいと思います。
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