acasスタッフブログ
銀閣寺
先日、NHKの「ワンダー×ワンダー」という番組で銀閣寺の特集が放送されていました。
金閣寺と比べてしまい、実際に見ると「地味やな~」とガッカリする建物ですが、
100年ぶりの修復工事でいろいろと興味深いことが明らかになっていました。
銀閣寺は足利義政によって山荘として建てられたものです。
壁は銀箔を貼っていたと思っていましたが、化学調査の結果、
漆を塗り、その上に白土といわれる下地に使われる粘土を塗り、
その上に大量のミョウバンを塗っていたことが判明。
そのミョウバンがラメのようにキラキラと光っていたらしいですが、
さらにその上に彩色で何らかの模様が描かれた形跡も見つかった
らしいです。
そして、この建物は研究の結果、「お月見」のために綿密に計算されて
建てられていたとのことです。
東向きに建てられ、その先に義政が名づけた月待山があり、
当時の月の軌道を調べると、建物の真正面から月が昇るようになっている。
まずは、1階から月待山の山頂から昇る月の出を眺める。
20~30分で庇に隠れてしまうので、次は2階へ。
2階からは池に映し出される月を眺める。
池の真ん中には月を模した円形の景石が配されているのですが、
水面に映し出された月が時間が経つにつれ移動し、やがてその景石に
ピッタリと重なり、照らし出されるのです。
次は、当時は2階から直接別棟に繋がる渡り廊下があったらしく、
その別棟から銀閣寺をバックに天頂から沈み行く月を眺める。
桂離宮も月をコンセプトにいろいろと仕掛けられていますが、
銀閣寺にもこんなすばらしい趣きがあったのは驚きでした。
今度からは「地味やな~」とは言わず、違う見方ができるようになりました。
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