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兵頭
宣弘
Norihiro Hyodo
免震建物
2011.08.31
水曜日担当 兵頭です。
免震構造とは、建物と地盤との間に免震層を設け、地震力を
建物に直接伝えないようにした構造です。
この度の大震災で、その効果が実証されたようです。
10年前に明石市で14階建 免震マンション50戸を設計させて
いただきました。当時は高減衰積層ゴム支承の一種類でしたが
今、大阪市北区で担当している免震タワーマンションでは
5種類の免震装置を駆使し建物を制御しています。
その5種類の免震装置とその効果を教えていただきました。
1、「鉛プラグ入り積層ゴム支承」 建物外周部に設置し、建物の軸力を支持し、
建物を長周期化させ、エネルギーを吸収し揺れを減少させる。
2、「天然ゴム系積層ゴム支承」 建物の4隅に配置し建物の浮き上り防止に効果を発揮する。
3、「弾性すべり支承」 建物の中心部に設置し、建物を長周期化させ激しい揺れからのがれる効果大。
4、「免震U型ダンパー」 ゆっくりした揺れを早く止める復元力に効果を発揮する。
5、「減衰こま」 エネルギーを吸収することで建物の揺れを減少させる減衰機能に効果を発揮する。
「減衰こま」は初めてです、油圧ダンパーと同じ役割なのでしょう。
新しい技術・製品が出てくるので乗り遅れないようにしたいと思います。