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二川
健一
Kenichi Futagawa
誤審
2011.09.30
木曜日担当の二川です。
先日、深夜番組で「ヤジにも負けず~プロ野球審判員 人生を変えた“誤審“」
という番組を見ました。
経歴30年のベテラン審判員とデビュー5年の若手審判員に密着取材したものでした。
ベテラン審判員は2001年、3塁塁審でホームランと判定したが、
長嶋監督から猛抗議(激怒)を受け、審判団で協議した結果、ミスジャッシとなり2塁打に訂正。
さらにその6日後にもアウトの判定に対して、森監督(当時横浜)から猛抗議をされ、
結果、セ・リーグから休養処分(事実上の謹慎処分)を言い渡された経験を持つ。
若手審判は、一軍出場3試合目の京セラドームでの試合において
阪神金本選手が放った打球が天井に当たって、
フェアグランドに落ちたプレーをファールと判定。
京セラドームの特別ルールおいて、それはインプレー。
勉強不足であり、明らかな誤審。
プロ野球機構から厳重戒告を課せられ、審判部長も処分される大問題になった。
以来、地方球場をめぐる2軍生活。
1軍の試合とは給料に大きな差があるらしい。
客席からのヤジ、監督・選手からの抗議などのストレスから
内臓疾患を抱えているなどの人が多いとか。
ベテランの審判員が自宅での食事中のインタビューで、
「自分の味方は家族だけだ」という言葉は、その厳しさを
物語っていて印象的でした。
それでも両者は、腐らず、あきらめず、そして家族ため、
自分の仕事に誇り持って、その試練を乗り越え、
ベテラン審判員はWBCで日本代表の審判として参加できるまでに成長。
若手審判員は堂々と一軍に復帰。
誰でも、どんな仕事でも、仕事への誇りと厳しい現実のはざ間で
ギリギリのところで頑張っているのだとということを、改めて考えさせられました。