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最初に好きになった建築-①
杉谷です。
では私の最初に好きになった建築。
軽井沢の家【吉村順三】 場所:長野県軽井沢
きっかけは専門学生時代、
図書館で
「小さな森の家 軽井沢山荘物語」
の書籍を見つけたことがきっかけと記憶しています。
この書籍は、建築家・吉村順三さんご自身の軽井沢にある
別荘について紹介されている本です。
この山荘は建築界ではものすごく評価が高い別荘建築です。
外観はまるで鳥の巣箱のようなかわいらしい佇まいです。
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RC造の1階の上に大きく張り出した木造の2階を置いた構成で、屋根は軽快な片流れとして、
平面計画は、暖炉のある広い居間を中心に北側・東側に寝室、衛生部分を配置しています。
1階ユーティリティー、屋根裏部屋など断面構成に特徴ある建物です。
いずれも森の中の自然と親密な関係になるような場所となっています。
居間が2階なのは、森の地面の湿気を避け、山荘として木々の緑をより近くに感じるためのものであり、
大きな開口部分の建具は、すべて引き込むことができて、開口部全体を開け放つことができ、
さらに3階の和室と書籍を経て、屋上の屋根のないテラスへ階段は続きます。
山荘というものは、自然とともにあることが感じられる質素で、気持ちのよい場であること、
この山荘に求めたのは、それだけだったと思っています。
卒業設計にもこの空間の要素を取り入れさせてもらいました。
余裕があって、しかも無駄がない。
簡素にして、品格あり。
奇をてらわずに、単純明快であれ。
必要なものはすべてそろっている。
無駄な物は無い。
非常にシンプルで明快な要素に惹かれ、私が最初に好きになった建築です。