acasスタッフブログ
最初に好きになった建築
金曜日担当の比土平です。
ずっとボロボロの長財布(小銭入れ付き)を使っていたのですが、
先週ついに意を決し、買い換えました。
今度も長財布にしましたが、
小銭入れがない事に気がついたのは帰宅後で、
まだ財布の入れ替えができません。
コインケースを別に持つ事にします。
私が最初に好きになった建築は、
フィリップ・ジョンソン設計のタウンハウス
(1950年竣工、ニューヨークにある住宅)です。
ビルに挟まれた格好で、
ファサードはとてもおとなしいものです。
では何に惹かれたかと言いますと、
リビングとベッドルームの間に屋根のない庭がある、というところです。
安藤忠雄の住吉の長屋の構成と似ていますね。
図の右側から、
玄関、
リビング、
水色のところが中庭で、水盤になっています。
そしてベッドルームがあり、
その奥に水廻りという配置です。
もともとは馬小屋で、
間口7.5m、奥行き30mの細長いスペースで、
両隣をビルに挟まれています。
リビングから中庭を見た写真です。
これを見つけたのは専門学校生の時で、
絵になる中庭だなあと眺めていましたが、
デザインというよりは、
ベッドルームに行くのに雨に濡れる!
さらに水盤を飛び石で渡る!に驚きました。
こうする事で、
パブリックスペースとプライベートスペースの距離が、
物理的なもの以上に拡がるのですね。
そしてなにより、
家の中に外部を挿入する事で、
人目を気にせず採光と通風が得られる、
ということにその当時は感動し、
建築はものすごく自由で無限の可能性があるようにも感じました。
ちなみにこの頃、恥ずかしながら安藤忠雄を知りませんでした・・・
ですので住吉の長屋(1976年竣工)には住宅の構成に関しては、
あまりインパクトを受けませんでした。
今はイギリス人画商の、私的なギャラリー兼オフィス(非公開)となっているようです。
あああ、土曜日になってしまっている。