acasスタッフブログ
ラ・トゥーレット修道院に泊ってみたい
遅くなりましたが、金曜日担当の比土平です。
昨晩はサッカーワールドカップ予選を事務所で観戦していまして、
ビールと6-0で快勝という結果に気持ちよくなってしまい、
ブログを書かずに寝てしまいました。
私の「一度経験してみたい事」は、
ラ・トゥーレット修道院に宿泊する事です。
ラ・トゥーレット修道院(竣工1960年 フランス リオン)とは、
ル・コルビュジェが設計した聖堂と修道者達の住居です。
この住居は100室ありまして、
現在も修道士達が使用していますが、
修道士の数も昔に比べると減少しており、
その空室を観光客たちに貸しているのです。
そう言えば、
弊社では年末に(行ける時は)海外研修を行っているのですが、
その行き先は社内コンペで決めています。
2年前のコンペで私はフランスをメインに見学し、
ラ・トゥーレット修道院に一泊という提案をしましたが、
行き先はベルリン・ドレスデン・・・でした。
ドイツも勉強になりました、ありがとう二川君、
ビールとホットワインとジャガイモが美味しかったです。
なぜ泊りたいかと言いますと、
とある建築家の、
「その建築を理解するにはそこで目覚めるのが一番だ。」
という言葉が胸に響いたのがきっかけでしょうか。
本をペラペラめくっていると、
どうやら泊れるらしい、
しかも、それがあの世界のコルビュジェか、
と少々ミーハーですが出発点はこんなところです。
クトゥリエ神父(修道会の代表者)がコルビュジェに設計依頼をするにあたり、
「建物の姿は極めて簡素でなければならず、無駄な贅沢は一切不要。
けれども共同生活に必要なものはすべて尊重されなければなりません。」
という手紙をコルビュジェに出しています。
ですからでしょうか、
コルビュジェ宗教建築もうひとつの傑作、「ロンシャンの教会」とは、
随分違うデザインです。
上の写真はロンシャンの教会です。
こちらは有機的ですが、
ラ・トゥーレット修道院には緊張感が漂います。
修行する場と礼拝する場の違いでしょうか。
宿泊する部屋(僧房)です。
スペースも設えも簡素です。
それは空間だけではなく、
ベッドメイクは自分で、
シャワーは共同、
食事もパンにチーズにコーヒーにフルーツ、
エアコンなし、
修行に不要なものはありません。
この部屋で目覚めた時、
どんなことを感じるんだろうと考えます。
「採光砲」と言われる青赤白にペイントされたトップライトのある聖堂など、
他にも見所があります。
ここは家族で泊るにはハードですので、
社内コンペの勝利を目指し、がんばりたいと思います。