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二川
健一
Kenichi Futagawa
好きな日本のまちなみ。by二川
2012.06.15
木曜日担当の二川です。
まちなみとして一番印象に残っているのが、
滋賀県近江八幡市の伝統的建造物群保存地区に
指定されているまちなみ。
しかし、訪れたのは18年ぐらい前。
ウインドサーフィンのために琵琶湖に行ったが、風がなくて
暇つぶしに八幡山のロープウェイに乗るついでに少し立ち寄った程度だった。
正確に言うと、もう一度訪れたいまちなみだ。
今回いろいろ調べなおすと非常に興味深く、
そのころは建築の仕事をしていなかったが、
ちゃんと見てなかったことを後悔した。
近江八幡市は豊臣秀次が築いた城下町で、近江商人の発祥の地。
通りに面して整然と建ち並ぶ商家・町屋、八幡堀沿いの石垣や土蔵群は
見応えがあった。
時代劇のロケにもよく使われるらしい。
まちなみ・建物の特徴は「見越しの松」と「うだつ」。
「見越しの松」は、通りを見下ろすように植えられた松で、大店であるシンボル的なものらしい。
「うだつ」は火事の際に隣家からの延焼を防ぐため、1階屋根と2階屋根の間に
張り出すように設けられた防火壁だが、江戸時代中期に財力を示す装飾的なものになった。
また、近江八幡にはヴォーリズが設計した建築が20件あまり現存している。
明治38年に英語教師として滋賀県商業学校(現在の八幡商業高校)に赴任したのをきっかけに、
近江八幡を拠点として活躍し、青い目の近江商人と称され、近江八幡市の名誉市民第1号になったという。
ヴォーリズといえば、弊社で基本設計とデザイン監修をさせていただいた
「パークコート須磨離宮公園」を思い出す。
元々、「室谷邸」というヴォーリズが設計した洋館が建っていたからだ。
何かの縁を感じる。
ぜひ近いうちにじっくり散策したい。