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杉谷
泰
Yutaka Sugitani
建築業界に入って「そうだったのか」と思ったこと 結露編
2012.07.10
なぜこんなにも窓にしずくが発生するのか・・・
とよく広島の実家で思っていました。
恥ずかしながら、結露のけの字もよくわかっていませんでしたが、
建築業界に入ってから、
そういうことだったのかと、
より詳細な結露のメカニズムと対策を理解した杉谷です。
では、なぜ結露が発生するのか。
空気の中には水分が存在しています。
天気予報でよく言われる湿度○○%と言う言葉が、実はその温度の時、
空気中に含まれている水分の割合を示しています。
実際には、ある温度の空気中に含むことが出来る水分の量を100%とし、
それに対して何%の量であるかを言っています。
それは、それぞれの温度によって空気中に含むことが出来る水分の量が、
異なっているからです。
高温になるほど多くの水分を含むことができ、
低温になるほど少ない水分しか含むことが出来ません。
よって室温のみが下がり、その部屋の水分の量に変化がない場合、
水分は多くが空気中に含まれず、
水滴など目に見える形になって現れてきます。
これが、結露という現象です。
例えば、
冷凍庫でグラスを入れて冷やし、暖かい部屋に出してしばらくすると、
表面にたくさんの水滴が現れます。
これは、グラス表面の温度が室温より低く、その周辺の空気は当然0度近くになり、
含まれきれない水分がグラスの水滴となって現れる現象と同じです。
グラスで考えると小さな結露ですが、住宅の場合は少し厄介ですね。
完璧に結露の発生を防ぐことは難しいですが、
結露対策としては、
やはり換気を促すことです。
温度と湿度に見合った換気措置をとることが一番ですが、
通常の結露であれば換気で防ぐことができます。
あと上手に除湿機も併用すれば完璧です。