金曜日担当の比土平です。

今読んでいる本は「ナンバー別冊2010　イビチャ・オシム　日本サッカーに告ぐ」です。

私の見に行きたい建築は、

スイス　レマン湖のほとりに建つ、

ル・コルビュジェの「小さな家」です。

これはコルビュジェが両親のために設計したもので、

独立したての若い建築家が、

まず身内から攻めるように、

コルビュジェにとってのこの家も、

同じだったようです。

このときコルビュジェは30代後半、

そして母親は亡くなるまでの36年間、

この家に住まわれました。

年老いた両親のための

快適な住まいをつくるために、

機能的で合理的な空間とすることがテーマだったようです。

しかし、

野良猫のための眺望テラスがあったり、

犬好きな母親のために、

犬用の窓があったりします。

(窓手前のコンクリートはお座り台）

コストに余裕が持てない場合が多いので、

なんとか無駄や遊びのないプランをと考えがちですが、

このちょっとした要素も生活を豊かにするための仕掛けとなり、

住宅だからこそ、

大切なんだと思います。

私も、親孝行しなければと思います。