acasスタッフブログ
2012ロンドンオリンピック 杉谷
ロンドンオリンピックが終わり、
ようやく徹夜の日々から開放された杉谷です。
今回のオリンピックでも多くの感動をいただきました。
そして心に刻まれたシーンも数多くありました。
メディアにも取り上げられていましたが、
少しだけ偉そうに言わせていただくと、
今回、「名言」が少なかったように私も思います。
名言というとたいそうですが、選手の方々の本音があまり
聞けなかったように感じたということです。
勿論選手の皆さんを否定しているのではなく、
選手の心の声を引き出すアナウンサー、
現地でリポートをしているインタビューの方法に少し違和感を感じたというところです。
具体的には、女子バレーの銅メダル獲得のシーン。
興奮した現場から、
「小さい体でよくここまで頑張ってきたという感じじゃないですか?」
「やっぱり勝因はチームワークじゃないですか?」
選手に「そうですね」とあいづちを打たせるばかりで、
アナウンサーのワンマンショーでした。
私が聞きたいのは、選手の心から沸き出るオリジナルな言葉です。
言ってほしいことを先に言って誘導するインタビュアーが多く見受けられた点が残念でした。
そんなことを思っている最中、今月の致知。
クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんのインタビューの記事があり、
こんなやり取りがありました。
常にデザインを提案し続ける一方で、
「アイデアが尽きることはありませんか」と、
よく質問を受けるそうです。
質問に対し、彼は
「アイデアは自分が無理やり引き出すものではなく、答えは常に相手の中にあると思っています」と・・・。
要は、いかに本質を捉え、相手の言わんとする本意を聞き出すが大事かと語られています。
私も仕事でデザインを提案させてもらっています。
オリンピックのシーンの違和感・・・
自分の価値観や概念ではなく、いかに相手の本意をくみ取り、
「形ある言葉にする」若しくは、「何か見える形する」事が重要かを
学び得ることができたオリンピックだったと思います。