木曜日担当の二川です。

昨日の新聞に、世界遺産として知られる京都・醍醐寺の階段で転んで負傷した女性が

訴訟を起こしているニュースがあった。

蹴上の高さ（段の高さ）が途中で変わっていたことと、

「秋期夜間拝観」の時に転んだとのことで、

照明が暗かったというのも問題にしている。

寺院側は、「建物上問題なく、また、過度に照明設備を設ければ、

幻想的な雰囲気の中での夜間拝観という趣旨に反する」と

反論しているという。

景観か、バリアフリーか、寺院側も難しい判断を迫られ、

他の寺院仏閣に影響を与えると思う。

マンションの設計においてもバリアフリーに対する配慮に苦労することがある。

特にスロープの設置に苦労する。

スロープの勾配を1/15とすると、1ｍ上がるのに単純に15ｍの延長が必要となり、

スペースのみならず、デザインにも大きく影響する。

現在、基本設計中の物件もスロープだらけだ。

しかし、高齢者、身障者、ベビーカーを利用する方々にとって、

安心・安全につながるように計画する所存だ。