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アバター画像 杉谷 Yutaka Sugitani

ローマコンクリート

2013.06.24

杉谷です。

「ローマコンクリート」

名前は聞いたことがありましたが、具体的には・・・。

とある番組で取り上げていたので、掻い摘んで。

 

コンクリートの歴史は古く、紀元前には使用されていたことが

発掘された遺跡調査などから確認されています。

ローマ帝国時代には革新的な建設材料として帝国の発展に

大いに貢献し、約2000前に栄えたローマ帝国の大規模な

建築活動を支えたのがコンクリートでした。

ローマ帝国以前のコンクリートは石灰(気硬性)で、

固まるのに時間がかかりました。

ところがローマ人は、紀元前2世紀頃にイタリアの

ポッツォリ近郊の火山性堆積物(ポッツォラーナ)などを

使用することにより、水を混ぜるとすぐに固まる(水硬性)

コンクリートを発見しました。

(気硬性:乾燥により硬化するもの、

 水硬性:水との化学的な反応により硬化するもの)

 

その特性を生かし、コンクリートをアーチ式工法に適用し、

梁と柱による構造では不可能であった大規模かつ多様な

構造物を可能にしていきます。

また、アーチの原理を応用したヴォールト天井が造られ、

内部空間や室内照明に革新的な変化が生まれ、

これが、コロッセオやパンテオンなどの古代コンクリート建築物

へとかたちを変えていきます。 

 

現代のポルトランドセメントはアルカリ性になる

化学反応によって結合しているため、

炭酸化によって表面から中性化することでしだいに

強度を失っていきます。

そのため、コンクリート建造物の寿命は、

長寿命とはいえません。

これに対して、古代コンクリートは、

地中の堆積岩の生成と同じジオポリマー反応

という反応によって結合して形成するため、

強度が数千年間保たれているそうです。

 

今もなお、形を残し、

未来へと続いていく先人の知恵。

 

なるほどな~と感動し、

研修でローマを訪れたい・・・

なんて思い始めた今日この頃です。

Profileプロフィール

アバター画像 執行役員/関西エリアマネージャー 杉谷 泰
ブログを通じ、多くの方に弊社の業務や個々の日常を知っていただければと思います。生まれは広島、人生の約半分を大阪でお世話になりながら現在に至ります。

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