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二川
健一
Kenichi Futagawa
少年兵 by二川
2013.08.15
木曜日担当の二川です。
今日、小学6年生の長女の夏休み宿題を手伝った。
「平和」について1学期で学習したことから、
深まった内容をもとに、追求したいテーマを設定し、
模造紙にまとめるというものだった。
長女は「少年兵」をテーマにまとめようとしていたので、
その資料集めから手伝った。
少年兵とは18歳未満の子供の兵隊で、
軍事活動に強制動員する場合を指す。
少年兵になる経緯も様々。
誘拐されるケースが非常に多い。
シエラレオネ内戦では力ずくで集められ、覚せい剤を与えられ、
残虐行為をすることに慣れていったという。
中には、貧困・飢えからの脱出や、殺された家族の復讐などの目的で
自発的に兵士となる場合もある。
また、少年兵は補充が容易なため、最も危険な前線に狩り出され、
前方には敵の銃口、後ろには脱走を阻む自陣営の大人の兵士の銃口があり、
生き残るために前進のみを強制されていることも多いとのこと。
実際の戦闘に参加し、残虐行為を行った者も多いため、
誘拐や虐待などの被害者であると同時に、犯罪者であるという複雑な側面を持つ。
そのため、家族や地域社会に受け容れてもらえない元少年兵も多く、
ストリートチルドレンになったり、ギャング団に入ったりする者もいて、
元少年兵の社会復帰は大きな課題となっている。
このあまりに惨く悲しい現実を我が子にどう伝えるべきか一瞬迷ったが、
ありのまま話した。
そして、ただ単にかわいそうだ、むごいことだ、戦争はいけないと思うのではなく、
戦争というものはここまで人間を残虐にしてしまうこということを伝えた。
少し意味のある終戦記念日になったと思う。