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二川
健一
Kenichi Futagawa
SANAA講演会 by二川
2013.11.15
木曜日担当の二川です。
月曜日に参加した妹島和世氏と西沢立衛氏による 建築家ユニット
「SANAA」の講演会。
2010年に建築界のノーベル賞と言われる プリツカー賞を受賞するなど、
今をときめく 建築家の生の声は刺激的だった。
講演会は「環境と建築」というテーマのもと、
注目を集める数件のプロジェクトの設計・デザインにおける
コンセプトや設計プロセスを 紹介していただいた。
SANAAは空間デザインがやはり素晴らしいと思う。 casino
人の流れや視線を大胆かつ緻密に考えられていて、
そこにある意義とストーリー性が明確だ。
その結果が素晴らしいデザインに繋がっているのが
よく分かった。
「環境に調和」という意味で一番印象に残ったのは
西沢立衛氏の豊島美術館だ。
瀬戸内海を望む丘陵地にアーティストとタッグを
組んで建てた美術館。
周辺に人工的な直線はないので、上空から見ると
水滴をイメージした平面形状で、造形・空間全てを
曲線で構成し、見事に環境に調和している。
また、建築とアートの境をなくすことを念頭に設計に
取り組んだという言葉は衝撃的だった。
建築の可能性の大きさみたいものを感じ、
ワクワクする感じがした。
今回数々のプロジェクトを紹介してもらって
感じたのは、毎回毎回過去の成功に捕らわれずに
自分の可能性を極限まで高めてチャレンジするという情熱。
その重要性を再認識できたのも大きな収穫だったと思う。