acasスタッフブログ
バルセロナ2014
杉谷です。
今回の海外研修も充実したものとなりました。
高級ホテルに連泊。
地中海の美味を堪能。
世界遺産の建築を散策。
不安要素はまったくなく、もう一度言いますが、
充実した研修でした。
さて、今回の楽しみの一つ。
巨匠ミース設計の「バルセロナ・パビリオン」
1929年のバルセロナ万博のために設計されたもので、
世界の三大モダニズム建築の一つ。
ル・コルビュジエの「サヴォア邸」、ライトの「落水荘」、
そしてこの「バルセロナ・パビリオン」。
ミースと言えば、鉄とガラスの無機質な建築物で有名ですが・・・。
それは以外にも、あっさりとした広場に面して建っていた。
トラバーチンを敷き詰めた広場。
右奥の庇はミュージアム・ショップ。
壁が風景を切り取る感じ。
浅い池の底には玉石が敷き詰めてある。
二方を囲むトラバーチンの壁とトラバーチンのベンチ。
美しい水平垂直。
石の壁と細い鉄の柱。壁の上に乗る一枚の板。
きわめて単純な構成。
パビリオンに入ると、いきなりオニキスの壁。
ものすごい存在感。
オニキスの壁にマッチするミースデザインの、バルセロナチェア。
(このパビリオンのためにデザインされたチェア)
屋根を支える十文字断面の柱。
石の壁とは対照的。
青いオニキスの壁に囲われた中庭の池と彫刻。
室内と中庭の間にはガラスのみでドアはなく、
内外が連続した空間。
抽象的な空間のなかに不思議なポーズをした彫刻。
なぜこの彫刻なのかは理解できなかった。
きわめて単純な、建築というよりは、
モニュメントという方がふさわしいような作品だった。
サクラダファミリアをガイドしてくださった、
ムツダさんの話を思い出した。
無理やり理由を付けて、理屈で物の良し悪しを判断することも重要だが、
感性で感じるものを大事にすることが重要だと。
さらに自身の感性を磨くための勉強をさせてもらった旅だった。