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二川
健一
Kenichi Futagawa
試験杭 by二川
2014.03.22
二川です。
先日、工事監理を担当させて頂いている吹田の物件で
試験杭の立会いを行った。
コンクリート杭は既成コンクリート杭と場所打ちコンクリート杭に大きく分類される。
既成コンクリート杭とは、工場で作られたPC杭(プレストレスト・コンクリート杭)を
現場に搬入して打ち込む工法。
場所打ちコンクリートとは、掘削した穴に鉄筋を入れてコンクリートを流し込む工法で
まさにその場で杭を形成する工法。
今回は久しぶりに場所打ちコンクリート杭だった。
地層の確認、鉄筋の配筋状況、鋼管の寸法の確認、
コンクリートの品質などを確認。
また、スライム処理も2回確実に行ったことを確認。
スライムとは掘削孔の底に沈殿した掘りくずなどのことで、
これを残したままコンクリート打設を行うと、
杭の支持力に悪影響を及ぼすので、
慎重に確実に取り除かないといけない。
天気にも恵まれ、約6時間で問題なく完了。
今後は1.5本/日のペースで進む予定。
杭の打設工事の一連作業を見ていると、
人力を使う場面が多く、機械的な感じはしない。
「建築は人の手で創るもの」ということを改めて感じる。