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杉谷
泰
Yutaka Sugitani
業界の常識は世間の非常識
2014.09.17
杉谷です。
そんなこと知っている・・・。と思ってるのは業界の人間だけ。
さて、大阪市内の一部地域では太閤(背割)下水という下水が存在する。
船場界隈などを散策していると建物と建物との間に?な通路が見受けられる。
その通路の地下に存在する、それがこの太閤下水。
豊臣秀吉による大坂城築城の際に原型が造られたと言われている、石積の下水溝。
豊臣秀吉が大坂城築城に着手したのは、天正11年(1583年)。
町づくりにあたっては、大阪が、淀川・大和川のデルタ地帯にできた低湿な土地であった為、
道路整備と同時に町屋から出る下水を排水するための下水溝が建設された。
東西の横堀川に囲まれた城下町は、大坂城に向かう東西道を軸に碁盤の目に区切られ、
その道路に面した建物の背中どうしのところ(裏口)に下水溝が掘られた。
この下水溝は「背割下水」、あるいは太閤秀吉にちなんで「太閤下水」と呼ばれている。
当時の大阪は、この太閤(背割)下水に挟まれた約40間(72m)四方の区画が町割りの基本となっていた。
現在でも実際に使用されている太閤(背割)下水を地上に設置したのぞき窓から自由に見ることもできる。
大阪市では無料見学ツアーも行われている。
興味のある方は是非。