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二川
健一
Kenichi Futagawa
排煙窓 by二川
2014.09.18
二川です。
現在確認申請中のマンションプロジェクト。
毎回頭を悩ませるエントランスホールの排煙設備について
決着して少しほっとしているところだ。
排煙設備とは火災時に発生する煙を排出して、避難経路を確保し、
消防活動を円滑にすべく、一定の建築物及び建築物の部分に
所定の排煙設備を設けることを建築基準法で定められている。
排煙設備には機械排煙設備と自然排煙設備があり、
マンションにおいては、自然排煙設備を設けることがほとんどだ。
手動、または感知器と連動して窓(排煙窓)を開く形式になる。
安全第一だが、排煙窓はデザイン的にもコスト的にもかなり影響がある。
せっかく大きな開口部を設けても、上部に横桟と外倒し窓が設置されるなど、
外観・内観とも、正直うっとうしさが否めないものになる。
なので、今回も法文の解釈やいろいろある緩和措置を駆使して、
できるかぎり設置しない方向で検討・協議を行った。
今回の物件は、エントランスホールが地階であったり、
関係する室が多く、天井高さが様々などの要因で、
一筋縄にはいかず、少し苦労した。
しかし、一定の緩和措置と法文の解釈によって、
当初は2ヶ所の排煙窓を想定していたが、1ヶ所減らすことができた。
今後は設置することになった排煙窓をどのように目立たなく設置するかを
詰めていきたい。