acasスタッフブログ
先を見据えた設計
金曜日担当の比土平です。
私は腕時計に興味がありません。
手首に限りませんが、
何かを身につけるのが苦手です。
ただ、時間を見るのに携帯を見るのも格好悪いので、
8年ほど前に購入しました。
ある程度形状の好みはありますが、
防水機能とか落としても壊れないとか、
そんなところで安易に決めました。
そう言えば今週の日曜日に時計が要るなと思い、
何年か放置していた時計を拾うと電池が切れていました。
これ確か腕に付けてたら電池復活するやつだ、
と思い丸一日液晶が消えた腕時計をしていましたが、
何も復活しませんでした。
まずい、日曜日はもうすぐだ、
と慌てて靴修理の傍ら電池交換もしています、
というお店に持っていくと、
何かが特殊でうちでは扱えません、との事。
そこら辺にあった時計なのに…
ならば専門店に行かなければと言うことで、
会社近くの専門店に持ち込みました。
しかしそこでも部品が特殊なので、
防水機能は維持できないかもしれません、
この部分が割れるかもしれません、
この部品がないかもしれません等々、
丁寧に起こり得る危険性を知らせてくれた後、
ちょっと見てみますとのことで、
ひとまず見てもらいました。
結局は電池交換してもらえましたが、
メーカーにメンテナンス性の配慮があるのか疑問です。
こちらのメーカーはパーツ供給の終了が早い傾向があり、
在庫があるのか心配です、とも教えて下さいました。
防水機能とか頑丈さを売りにしているのに、
部品の特殊性が邪魔してしまっているこの状況、
マンションで言えば、
大規模修繕の時に替えの素材が無い、
ようなものでしょうか。
デザインに走り過ぎ特殊な物を使ってしまった結果、
数十年後にはパッチワークになってしまったでは…
いいものを作りたいが故とはいえ、
これではなああ、
と考えさせられました。
デザインは用美共に、
当たり前の事ですが、
当たり前のことをまずは漏れなくしなければ、
と改めて痛感したところです。
それにしても会社近くの時計修理専門店は、
夕方に持ち込んだにも関わらず、
すぐに対応してくれました。
時計職人という職業もかっこいいですね。
たしかコルビジェの父親も時計職人でしたね。
本当に助かりました。
アテンポさんというお店です。
ありがとうございました。