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比土平
雅彦
Masahiko Hidohira
ピアノの階段
2015.02.07
金曜日担当の比土平です。
皆様ご存知かもしれませんが、
スコットランドのオーデンプラン駅には、
エスカレーターの横にピアノの階段があります。
見てくれだけではなくて、
踏めば音が鳴るピアノの階段です。
なんのために?
運動不足になりがちな現代人に、
エスカレーターではなくて階段を使いませんか?
という提案です。
普通の階段からピアノの階段に変えたことで、
66%の人達が階段を使用するようになったそうです。
これはあの車のメーカーであるフォルクスワーゲン社の、
ファンセオリーというプロジェクトによるものです。
ファンセオリーとは、
やらなければならない、
ではなくて、
思わずやってみたくなる衝動をかりたてて、
人々の行動を改善させる仕組みを作るもののようです。
このプロジェクトには他にも、
ゴミはゴミ箱へ、
を実践してもらうための音がなるゴミ箱もあるようです。
こうすべきだから、
という義務感ではなく、
あーやってみたい!
とハッピーな気持ちでやらせてしまう、
こんなアイデアを考えるために脳みそはあるのだと思います。
いろんな仕掛けで老若男女に愛されているように見えたシアトルの公共図書館でも感じましたが、
建築ができること、
建築の可能性を、
このピアノの階段は示しているようです。
視野を拡げ、
建築ができることを信じ、
出来ることをやっていこうと思います。