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杉谷
泰
Yutaka Sugitani
手法
2015.06.15
杉谷です。
建築手法で登場する「パーソナル・スペース」。
これは、自分の周囲の空間(心理的な縄張り)を指します。
縄張りですから、ここに他人が侵入してくると、人は不快感や嫌悪感を感じます。
防衛本能が働いている状態になるのです。
しかし、逆に親しい相手や好意を寄せている相手であれば、容易に受け入れることが出来ます。
人は相手に応じて、その距離感を使い分けているのです。
4つの距離帯
1・密接距離:0〜45㎝・身体に容易に触れることが出来る距離
・家族、恋人など、ごく親しい人がこの距離にいることは許されるが、それ以外の人がこの距離に近づくと不快感を伴う
2・固体距離:45〜120㎝
・二人が共に手を伸ばせば相手に届く距離
・友人同士の個人的な会話では、この程度の距離がとられる
3・社会距離:120〜350㎝
・身体に触れることは出来ない距離
・あらたまった場や業務上上司と接するときにとられる距離
4・公衆距離:350㎝以上
・講演会や公式な場での対面のときにとられる距離
満員のエレベーターに乗り合わせている時に、
何となく、表示される階数を見つめていた経験などありませんか。
当然ながら、この距離感は、文化差・男女差・状況によっても変わってきます。
一般に、欧米人は日本人よりも、女性は男性よりもパーソナルスペースは狭いとされています。
TPOにあわせたパーソナルスペースを意識して相手と接することも、
心地よいコミュニケーションを築くひとつの方法といえます。