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建築緑化
2015.06.23
加藤です。
すでに当たり前になっている屋上緑化。
しかし、どこか違和感を感じます。
やらされ感、とりあえずやりました感みたいな
建物全体から不協和音を感じます。
それはなぜなのか。
思うに、建築のコンセプトに無理やり植物を当て嵌め
完成形ばかりに囚われているのではないだろうか。
植物は生き物なので、時が経つにつれ成長しながら
様々な表情をみせ、かつ、建築や街に潤いを与えます。
最近、色々なメディアでも取り上げられている
プラントハンター西畠清順氏曰く、
「流通している樹木を図面に落しているだけで、アイデンティも
哲学もない」
虫が付きにくく、鳥の餌にならない、葉が落ちない、
ずーっと緑のままの植物を植えていく。
管理は容易だが、そこにコンセプトがあるとは思えない。
イタリアの緑化マンション「ボスコ・ヴェルティカーレ」
奇抜な外観だが、ヒートアイランド対策、CO2削減、
高層においても緑空間を確保出来、プライバシーも緑によって
確保される等、デザインと緑化哲学の調和を感じる建物です。
都心部では確保が難しい緑化面積を積層することで確保する。
ありそうで無かった発想。
設計する際は、既成概念にとらわれずやわらかい発想を心掛けたい。