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杉谷
泰
Yutaka Sugitani
テーマは「食」
2015.07.03
杉谷です。
ミラノ万博が開催して早2ヶ月。
「地球に食糧を、生命にエネルギーを」を
テーマに、世界140ヶ国以上が参加。
日本館の展示にはnendoの佐藤オオキ氏も日本の
魅力を世界に発信する代表メンバーとして参加している。
日本館の展示は、「共存する多様性を巡る旅」
をコンセプトに、複数の展示スペースを観覧しながら、
日本の食の産地から食卓までを学ぶことができる。
日本館では、ミラノ万博のキーワードの一つである
「持続可能性( サステナビリティ)」を体現する建築素材として
「立体木格子」を採用。
法隆寺に代表される日本の伝統的木材建築は、
継手・仕口といった木同士の「めり込み作用」によって成り立つ、
粘り強く耐震性にすぐれた構造体。
立体木格子による構造体は、伝統的木造建築の木組みの知恵と、
木材の「めり込み作用」の解析・応用という現代の技術によって初めて実現する、
まさに日本の伝統文化と先端技術の融合による革新的な手法といえる。
日本以外にも「木」で構成された建物も多い。
チリ館
ポーランド館
フランス館
万博は未来志向のテーマで見学者に夢と希望を抱かせるものだったが、
自然、再生といった人類共通の課題と解決策を考える場へと変化している。
「食」というメーンテーマが木と結び付きやすいこと、
加えて、大規模木造や多層木造への関心が世界的に高まりつつあることも、
「木」を多用した一因かもしれない。