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京都のお庭
2015.10.13
加藤です。
先日、京都の無鄰菴を訪れました。
社会人に成りたての頃、初めて無鄰菴を訪れたときの
強烈な印象は今でも覚えています。
敷地の周囲は自動車の往来が激しい幹線道路にも関わらず、
お庭に入った瞬間に静けさと凛とした空気が感じられる空間でした。
その無鄰菴を管理しているのが京都の造園会社である植彌加藤造園さんです。
無鄰菴に訪れる前にそこの社長である加藤友規氏の講演を聞くことができたことは、
大変貴重であり、有意義でした。
造園業という職人集団を率いていながら、経営戦略も長け、日本庭園を学術的に
語りながら感性を読み取りながら景色を提供していく。
平成19年から維持管理をおこなっているとのことですが、それまでは仕様書通りの維持管理方法
だったのを作庭当時の感性を読み取り、現代との違いを見極めながら現代に相応しい作庭管理を
行なう方法に変化させていく。
学術的な面もありながら非常に感性を大事にしている。
加藤氏の言葉で一番印象深かった言葉があります。
「定量的な結果よりも定性的な成長」
我々の仕事も感性が重要です。
しかし、己の感性を押し付けずに
いかにお客様に喜んでもらえるか。
”家主の意趣を心にかけて”
この言葉も加藤氏からのものですが、
まさにその通りだと思います。