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杉谷
泰
Yutaka Sugitani
今年の締めくくりはこれか。
2015.12.07
兵庫・灘の名だたる酒蔵が酒造りに使う「宮水(みやみず)」。
キレがある灘の酒の源であるこの水は西宮市の海岸に近い一角だけに湧き出る。
なぜこの場所でしか湧かないのか。
調べると、独特の地形がつくり出す自然の奇跡と、
これを守る人の地道な取り組みがあった。
3つの伏流水がブレンド
縄文時代、宮水の井戸群がある北側は現在の市役所付近まで
入り江の海だったという。
宮水は北から流れる札場筋伏流、法安寺伏流、西の戎伏流の
3つの伏流水が混じり合ってできるという。
法安寺伏流と札場筋伏流はかつて海だった地層を通るため、リンやカリウム、
塩分など生命の母なる海が持つ栄養分をたっぷり含む。
西の戎伏流は六甲山からの傾斜で流れが速く、酸素を多く含み2つの伏流水とぶつかる。
酸素は酒造りの大敵である鉄分と結合し、酸化鉄を形成して除去する。
こうして、酒造りに必要な養分を含みつつも、鉄分が少ない宮水ができあがる。
宮水が「天与の霊水」と呼ばれる由縁だそうだ。
アクアスの納会は12/25日。
さあ、今年はどんな美味しいお酒と食べ物で一年を締めくくろうか、
美酒選定が楽しみで仕方のない今日この頃。