acasスタッフブログ
イメージと違った国、メキシコ
ありがたいことに今年も海外研修に行かせて頂きました。
今回の舞台はメキシコです。
今回はガイドさんに同行頂き、
メキシコの歴史、文化、建築、芸術に関する様々なことを
レクチャー頂きながら研修に臨めました。
メキシコは植民地時代が長く、多数の民族が暮らす国であると
今回の研修旅行で初めて学びました。
自分たちのルーツを表現するかのような
情熱に溢れたデザインも多く見ることができました。
その情熱が溢れ、陽気な性格の人が多いこともメキシコの良いところだと思います。
自分たちが何者なのかというルーツを長い歴史の中で表現し続け、
今のメキシコに至るという経緯は胸にグッとくるものがありました。
宿泊したホテルは、リカルド・レゴレッタが設計されたホテルでした。
メキシコを象徴するような色をモチーフにデザインされており、
約50年経った今でも色あせない、最先端のホテルだと感じました。
研修旅行で印象に残ったものは、
フェリックス・キャンデラの教会建築です。
教会は静かであって、ステンドグラスも美しく
心がとても鎮まるので凛とした意識にさせてくれます。
ラ・メダージャ・ミラグロサ教会は、柱と天井が一体と見える構成が圧巻でした。
写真で見たときは、落ち着かない構造と思ったのですが、
複雑に絡まる面が空間を構成しており、
見る人の心を揺さぶるような印象を受けました。
曲線で表現される面に陰影がついて、優しく柔らかい空間で落ち着きました。
サン・ビセンテ・デ・パウル教会は、開放的な開口と
天井のステンドグラスが天空光を美しく反映しており、
とても気持ちの良い空間でした。
教会は閉塞的な設えが多いと思っていたのですが、
明るく開放的な教会も美しいと感じました。
教会以外にも、日本では見ることのない
建築を見ることができ、とても感動しました。
海外の建築はスケールが大きく、毎年ながら圧巻されます。
勝手なイメージで、メキシコは『怖い国』と思っていました。
ニュースも明るいものばかりでなく、
暗いニュースが大半なような気がしていました。
しかし、実際に行くと自分の勝手なイメージが
独り歩きしていたなと思うとともに、
やはり何事も自分の目で見て空気を感じることが
大切であることを改めて認識しました。