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横浜三塔(キング・クイーン・ジャック)
弊社横浜オフィスがある横浜市中区の関内地区内には歴史的に重要な建築物が数多く現存しています。それらは横浜市より歴史的建造物として指定され、保全・活用について厳しい規制がかかります。
中でも有名なのが「横浜三塔」と称される、神奈川県庁本庁舎の「キング」、横浜税関の「クイーン」、横浜市開港記念会館の「ジャック」です。
そのあだ名は外国から来た船乗りたちが、入港するときに見える「横浜三塔」をトランプのカードになぞらえて名付けたのが由来と言われています。
また、その3塔を同時に見ることができるポイントが赤レンガ倉庫、日本大通り、大さん橋の3カ所があり、そのスポットを1日で巡ると願いが叶うという「横浜三塔物語」と称される都市伝説があります。
■キング~神奈川県庁本庁舎~昭和3年築
スクラッチタイルと細部の幾何学的な装飾模様が特徴の外観。
フランク・ロイド・ライトの影響による重厚な外観は荘厳さを感じさせます。
■クイーン~横浜税関~昭和9年築
完成当時は横浜で最も高い建物であったと言われ、塔頂部の高さは51m。
ロマネスク様式を採り入れたエキゾチックな雰囲気を持つ独特な外観が特徴。
重厚ながら頭頂部のドームの緑青色やアースカラーの柔らかな色合いが相まって、クイーンの名に相応しい女性らしさを感じます。
■ジャック~横浜市開港記念会館~大正6年築
大正ロマンを彷彿とさせる外観。東京駅などに見られる赤レンガと花崗岩のボーダーの組み合わせが特徴のそのデザイン手法は、考案者の辰野金吾氏の名前をとって「辰野式フリークラッシク」と言われています。
塔の高さは36mで他の二塔よりも低いですが、低いと思わせない豪華さがあり、最もシンボリック性があると感じます。
ちなみにキングとジャックは内部を見学することできます。
(クイーンは併設の資料展示室のみ見学可能)
横浜に単身赴任してもうすぐ4年が経とうとしていますが、毎日この三塔を見ながら通勤(自転車or徒歩で)することが自慢の一つです。