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建築と映画
2021.02.10
先日、映画『ル・コルビジェとアイリーン 追憶のヴィラ』を鑑賞しました。
家具デザイナーとしてアイリーン・グレイのデザインに対する情熱、作品への深い愛情をすることができた映画です。映画の中では、コルビジェとの対立が描かれていますが、お互いに尊敬しているからこそ、生まれてくるものだと感じました。
今まで、コルビジェという人物は、寡黙で理路整然と建築を語る人間というイメージでしたが、この映画を見てからは、映画上の演出もあるとは思いますが、コルビジェも一人の人間であり、男性なんだと安心に似た親近感みたいなものを感じました。
建築にまつわる映画は色々あります。その中でも今回の作品は秀逸だと思います。世界的に有名な建築家と著名な家具デザイナーとの 対立。そのデザイナーの才能に嫉妬する建築家。 男性社会という古い体制に 一人のプロとして立場を明確にするアイリーンの姿勢。生涯を通してデザイナーと愛を貫いたアイリーン・グレイの作品は賞賛されて当然だと感じました。
コロナ禍のなか、不要不急の外出を控えるなかで、映画を通して建築を知ることは、建築作品だけではなく、作者の人間性も深く知ることができる良い機会だと思います。また、映像では空間を感じることは出来ませんが、実際では見ることができないアングルや、色彩を見せてくれます。
今回鑑賞した作品は建築家コルビジェとアイリーン・グレイの内面を描いたドラマでしたが、 同じ監督が作ったドキュメンタリー映画として『アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー』があります。良い機会なので、次回はこちらを鑑賞したいと思います。