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アバター画像 遠原 一聖 Kazumasa Tohara

アジュールコート福島

2021.03.12

昨年12月の話になりますが、以前ブログでもご紹介させていただいた、

アクアス設計監理のアジュールコート福島が竣工いたしました。

 

 

大阪市福島区海老江に位置するアジュールコート福島は、

地上9階建て、間取りは全て1LDK、総戸数40戸の賃貸マンションです。

 

 

大阪メトロ千日前線 野田阪神駅をはじめ、阪神本線 野田駅、

JR東西線海老江駅の各最寄り駅から徒歩約4~5分であり、

大阪の都心である梅田も徒歩圏内にある利便性の高い立地です。

 

立地条件、価格帯、間取り等が相まって、竣工後約2.0ヶ月で満室となりました。

お施主様、管理会社様が予想されるよりも早く満室になったと聞き、

設計監理の立場としては非常に喜ばしいと思いました。

 

 

福島区は、大阪の古き良き下町情緒を残しつつ、マンションが建ち新しい人が増え、

道路、公園も整えられつつあり、成長の途上にあると思いました。

この街には、「新しい何か」を期待させる気が満ち始めているのと同時に、

昔からの良い記憶もある。

でも、これからにも期待している。そんな印象を持っておりました。

 

外観は、昔からある市松模様を現代の建材で用いられている、

ガラス、コンクリート、ロートアルミで表現しました。

 

 

エントランスは、海老江7丁目にある「石畳保存地区」をイメージしました。

保存地区の路地裏を実際に歩いてみて、とても雰囲気が良く、落ち着けた場所であったので、エントランスホールのイメージに合うと思い採用しました。

 

床タイルを石畳み調に配列し、木目調クロスを貼ったアルミの門囲いは、

路地裏を歩いていて特に感じた、軒庇の心地良さを表現しました。

個人的な感想ではありますが、軒庇の下を歩くと「ただいま」と言いたくなります。

住まわれる方にもそんな思いを持ってほしいと思いデザインしました。

写真左側のステージは、長屋の土間を表現しています。

路地裏の静かで落ち着ける雰囲気の創出にこだわりを持ちました。

 

なにもない土間ステージも、竣工祝品としてお贈りしたフェイクグリーンを

配置することにより、更に良くなりました。

 

空間が映える要素を持つ緑、照明で照らし出される樹影、ロートアルミの格子が

合わさったエントランスです。

 

 

いろいろなこだわりを持って取り組ませていただいたアジュールコート福島。

自身初の設計監理だったので大変緊張しましたが、

お施主様はじめ、様々な方に喜びの声をいただけたのは、非常に嬉しく思います。

この「うれしい」気持ちを忘れずに、これからの物件にも全力で取り組んで

行きたいと思います。

Profileプロフィール

アバター画像 遠原 一聖
大阪生まれで大阪育ち。時間のある週末は銭湯に通っています。 公私に関わらず建築やデザイン、自分の感じたことを中心にアップしていきます。

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