acasスタッフブログ
HOME > acasスタッフブログ > 認知度の低い点字ブロック
杉谷
泰
Yutaka Sugitani
認知度の低い点字ブロック
2023.02.15
以前、ブログで少しご紹介した大阪城界隈でのプロジェクトも設計が佳境を迎えている
状況ですが…、
皆さんは、「エスコートゾーン」をご存知でしょうか。
この点字ブロックは、横断歩道の中央部に敷設された点字ブロックに似た点状の突起に
よるラインで、これを辿って歩行することにより、視覚障害者が横断歩道から外れるこ
となく道路を渡れるように配慮された設備です。
北摂地域でも少しずつですが、設置されているのを見かけることが増えてきたように思
います。
横断歩道には「音響式信号機」が設置されていますが、交通量の多い場所や、大阪空港に
隣接する北摂エリアでは周辺の音が反響して聞こえづらいケースがあります。
住宅もそうですが、保育園といった施設計画をする上では、こういった場所に応じた対応
や配慮がとても重要です。地域とのつながりを大事に、少しでも人々が安心して暮らせる
街づくりをおこなっていくことが設計者としての使命だと改めて感じています。
そういえば・・・①
「エキマトペ」って知ってます??
駅を利用する方々が安全に利用できるようにと開発された音の聴覚化装置です。電車音や
アナウンスなど、駅で溢れる環境音をAIがリアルタイムに文字化し、視覚的に情報を届け
られるようにしたものがエキマトペの特徴です。
そういえば・・・②
会社の後輩の話ですが、駅で電車の乗車に困った様子の方に「一緒に乗りますか?」
(恐らく視覚障碍者の方)とお声がけをしたら、お節介しなくていいって少し厳しくあしら
われたという話を聞きました。
もしかしたらその方の虫の居所が悪かったのかもしれませんが、後輩の行動には感動させら
れました。
人としてもですし、この仕事をする上においても、そういった行動ができる後輩を尊敬する
と同時に、自分たちの仕事の尊さも感じた今日この頃です。