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二川
健一
Kenichi Futagawa
子ども第三の居場所
2024.01.09
先日、神奈川県湯河原町に完成した「子ども第三の居場所」の内覧会に参加させていただきました。
この建物はかつてパチンコ屋さんだった古いコンクリートの建物を改装したもので、東京都立川市にある「ふじようちえん」をはじめ、数々の有名な教育施設を手掛けられておられる手塚建築研究所が設計・デザインをされたものです。
内装は主に温かみのある木造となっていて、一階は広い土間空間と大きなキッチンを囲むようにテーブルと畳の空間があり、2階には昔懐かしい押入れ(扉なし)を各所に配して収納や机などにフレキシブルに使える空間になっていました。
よく幼いころに押入れに潜り込んて遊んでいたので、子供にとっては想像をかき立てる空間だったことを想い出しました。
1階と2階をつなぐ階段には途中に吹抜に面する小窓があったり3次元的に少し迷路になっており、また、一部床スラブを撤去して1階と2階を吹抜として、豊かで繋がりある空間となっていました。
現地では設計図やデザインスケッチなどを見せて頂くことができました。かなり細かなディテールが描かれていて、中には施工者さんへチェック図がありましたが、全ての図面が緻密さだけでなく楽しさが伝わってきたのが非常に印象的でした。
「子ども第三の居場所」は家庭環境や経済的理由などさまざまな事情により、家で過ごすことが困難な子どもたちが放課後から夜間までの時間を過ごすことができる拠点として全国各地で整備が進められています。
当日は予約なしの自由参加で、実際に子供たちが滞在している中で見学させていただいたことで、その雰囲気と必要性を感じることができる良い経験となりました。