先日、弊社横浜支店のお客様に竣工済み物件の案内をさせていただきました。

私は下記の２物件を現地にてご説明いたしました。

・2013年竣工 パークタワーあべのグランエア

・2020年竣工 シティカレント新大阪

シティカレント新大阪は企画設計から実施設計、工事監理まで。

定期検査もあり何度か入らせてもらっています。

パークタワーあべのグランエアは、デザインコンセプト立案とエントランスのデザイン、外構デザインをさせていただきました。

竣工から11年、建物内に入るのはそれ以来です。

ですので、ご案内のつもりが少し興奮してしまいました。

まだ11年と言えるのかもしれませんが、とても綺麗に保たれており、居住者さんと管理者さんの丁寧な暮らしと仕事を想像し嬉しくなりました。

こちらの物件は約30年続いた阿倍野地区の再開発事業の、住宅施設としては最後のプロジェクトでした。

パークタワーあべのグランエアと言えば、いつも思い出すことがあります。

「The last piece 街のために私のために」というコンセプトのもと、そのなかの一つとして、「街の行燈」となるようなエントランスのデザインとさせていただいたのですが、これにまつわる話です。

それは、竣工間もない頃のことです。

陽が沈み始めたころに様子を見に行くと、

パークタワーを眺めている私の目の前に、自転車をこぐ２人の女子高生が止まりました。

そして、ふたりはカーテンウォールのエントランスを指差し「うわあ～きれい！○○ちゃんにも見せてあげよう！」と言いながら、おそらくスマホではなく携帯電話を取出し、写真を撮り始めました。

「せやろ、ええやろ」

と声をかけたい気持ちをぐっと抑え、彼女たちが立ち去るのを待ちました。

思いがけぬプレゼントを頂いたようで、11年経った今も忘れません。

またあんな体験できないかな、といつも思っています。